解説：港千尋 仕様：A4変形判／並製／54ページ 発行：2024年10月26日 ---------- 2024年10月から11月にかけてGALLERY FOREST（東京綜合写真専門学校）で開催された写真展の図録です。作品年表付き。 ---------- 私がこの「エルサレム」の作業を通して目指したのは、巨大な分離壁という反社会的な建造物を、なぜこれほどまでに大規模に建設し続けなければならない歴史状況があるのかという問題を、一人の人間として考えることでした。ヒューマニズムとか、政治イデオロギー問題とか、一側面だけを見て評論するのではなく、人間と人間の関係性において、なぜこのような物理的な「壁」が立ち現れ、今も増設され続けているのか、容易に解決しない問題だとしても、実在する壁の現実を考え続けたいと思っています。（土田ヒロミ）（展覧会プレスリリースより） …土田ヒロミの写真の本質もまた、時間にあるのではないだろうか。それは、ふたつのWALLに挟まれた前置詞に示されているような、方向性をもった時間である。いったいどの方向なのか。それを考えるための豊な材料が、ここに差し出されている。（港千尋） https://gallery.tcp.ac.jp/wall-to-wall-jerusalem/ ---------- 発送は【クリックポスト】です。そのほかの発送方法をご希望の方は事前にお問い合せください。 ----------