◎TCP PRESS 取扱書籍 ［解説］重森弘淹／大辻清司 ［仕様］20シート／200×148mm／外箱211×160mm ［発売日］1989年10月19日 ［発行］工房M ---------- …ともかくここには沈黙が支配している。歩く、暫らくして立ち止まる。見る。さらに凝視める。見返される。凝視めかえされる。また歩く。その繰りかえしがある。つまりそういう行為が、写真家ですら予想のつかぬイメージとして姿を現してくるのを期待しているのである。いやそのイメージに、見えなかったものが浮上してくるのを、気をひそめて待っている、そうした時間の一瞬を、この場所で共有しようとしているのだ。そうした写真だ。…（重森弘淹） …森田さんは（中略）さまざまな河原を巡り歩き，長い期間にわたってすべての写真を大型カメラで丹念に撮りためてきたのである．この本気の行為の意図こそ森田さんが突きつけた作品の意味であり理由である．美や面白さなどからは遠く離れたところで，彼の“Cosmos“を見てくれと待ち構えているのである．つまり普通の写真観賞の文脈とは別のステージから見ることをしなければ，彼の“Cosmos“は現れない．少なくともこの新たなステージが「…に至る扉」なのだと思うのである．…（大辻清司） ---------- ● 森田 衣起 1949年京都府生まれ。1973年東京綜合写真専門学校を卒業。同校助手を経て1984年より同校専任教員として教鞭を執る（2015年まで）。1990年より武蔵野美術大学非常勤講師（2019年まで）。写真展を中心に、作品「Cosmos」シリーズの発表を続ける。 ---------- 発送は【クリックポスト】です。そのほかの発送方法をご希望の方は事前にお問い合せください。